Le Festival Jazz a Saint Germain des Pres


5月10日〜25日、恒例の、パリ左岸のサンジェルマン デ プレ界隈で、
“Le Festival Jazz a Saint Germain des Pres” ジャズフェスティバルが
行われました。
サンジェルマン デ プレは1950〜70年代、サルトル、ボーボワール、ピカソ、
ジャン・コクトーなど多くの作家、思想家、芸術家が集ったカルティエ。
学生の集うカルチェラタンと、芸術家の住まいの多いモンパルナスの間に
位置するため、その界隈にあるカフェ、Les Deux Magots、Cafe de Flore
などは、当時フランスの芸術文化の発信地となっていました。
フランスでは国民的なジャズミュージシャンであり前衛的な作家で もある
ボリス・ヴィアンもこの街を愛した一人です。
小道を歩くと、いまでもパリのジャズシーンを熱くしたいくつかのジャズハウスが
残っています。
このフェスティバルの期間中、プロアマを問わず、街のいたるところでコンサートが
開催されました。
私が今年足を運んだのは、ソルボンヌ大学の学生達によるジャズオーケストラの、
Jardin du Luxembourg/リュクサンブール公園内のキオスクでの屋外演奏。
抜けるような青空の快晴に恵まれ、新緑の薫る木漏れ日の中、
学生達の初々しい演奏を聴くことができました。
将来パリを代表するジャズミュージシャンになるかもしれない彼らたちを見守る人々。
その視線はのどかであたたかく、公園が心地のよい空気に包まれていました。
Laurent Cugnyがコンダクトのソルボンヌ大学のジャズオーケストラ


木陰で演奏に耳を傾ける






◆Le Festival Jazz a Saint Germain des Pres
www.festivaljazzsaintgermainparis.com