La Fete de la musique


6月21日の夏至の日にフランス中をあげての音楽祭、”La Fete de la musique”が開催されました。
夏のはじまりの風物詩ともなったこの音楽祭 は、今年で28回目を迎えました。
この日はプロアマ、ジャンルを問わず、街のいたるところで演奏、
ダンスが 披露され、世代をこえて皆それぞれに音楽を楽しみます。
そのスタイルは世界各地の音楽祭のモデルにもなり、
徐々にひろがりをみせています。
なにはともあれ実際に体験しようと 数あるイベントから今年私がチョイスしたのは、
アルゼンチンタンゴ。
Marche St-Honoreのスペースに向かうと、バンドネオンを中心とし た
楽団の生演奏の優雅な音色が聴こえてきました。
そこは観客でタンゴを嗜む人々が自由にダンスしている、という参加型の雰囲気。
まさにFete de la musique ならではのこと。
暮れなずむ青い空の下、哀愁のあるタンゴの調べと情熱を秘めた踊りに、
うっとりとみとれてしまいました。


タンゴを満喫した後に、その角を曲がると、人だかりができていて、
そこではロックグループが演奏していました。
こんなミックスした空気もこの音楽祭の醍醐味。
リズムにのって楽しそうに踊る女の子は、オーディエンスからも
絶賛の歓声があがっていました。


街のいたることろから漏れ聴こえる音楽は、
初夏の風にのって夜明けまで鳴り続きます。
音楽にはやはり言葉や時間を超えてひとの心を揺さぶるパワーがあるのでしょう。
なんとも心地よい感動に包まれた一日でした